打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

続・蒼き狼の末裔たち その6

対南宋戦 その1


前回が3月でしたから、もう1ヶ月以上開いてしまいましたね。
ここからはモンゴル宗家の争いに勝利したクビライのその後を見てゆきます。

1264年、実弟アリクブケを降してモンゴル帝国東方における覇権を確立したクビライ。
まだまだ中央アジアや西方へ影響を及ぼすまでに至りませんでしたが、一部を除き諸王家の多くが彼を承認する事で、これまで自称に過ぎなかった大ハーン位は実質的にも彼が継承する事になったのです。
そしてこの、成立時の経緯から武断的なものを多分に含んでいたクビライ政権は、その矛先を再び外部へ向けてゆく事になります。

最初に計画されたのは、内戦により中断していた南宋攻略。
元々1240年代から始まっていたこの攻略戦ですが、度々起こる内部の問題により実は正面切って・両者が全力でぶつかる事のなかった戦線でも有りました。
そこにクビライは、当時のモンゴルが持つ力のかなりのものを注ぎ込む決意をしたのですね。

攻略目標は、長江支流の大河・漢水流域に立ちはだかる大都市、襄陽。
ここは対岸にある樊城と対を成す双子都市で現在では合併して襄樊市となっており、
この地方が荊州と呼ばれた漢代より城壁が巡らされ、長江中流域では武漢と並ぶ屈指の城塞都市でした。

内戦が終結して間もない頃から準備に着手していたクビライ、この戦いが超長期戦になる事を始めから読んでいたのか、実際に開戦するずっと前から動いており、物資の集積と補給線の確保にかなりの時間を費やして臨む事になります。


こうして周到な準備を持って開始された南宋攻略戦、
8年に渡る長期戦は開戦がそのまま天王山の戦いとなったのでした。


(開戦)
内戦終結から4年後の1268年、
部将アジュを司令官とするモンゴルの混成軍が樊城を包囲します。
この包囲戦におけるモンゴル軍、これまでの騎兵主体の編成を捨て、漢人・満人の部隊を多用してそこに工兵とモンゴル騎兵を展開させると言う3重の包囲陣をもって臨んでいました。

モンゴル軍と言うと騎兵がまず頭に浮かぶと思いますが、実際の彼らはもっと柔軟な思考と合理的な気質を持っていたのでしょう。騎兵が展開するのに長江流域の、それも攻城戦では甚だ不利なのをこれまでの戦いで熟知しており、この戦いでは華北・華南の中国人軍閥を重用して中国の水運・造船・攻城技術、更にはアジア西方の技術をも取り込んで戦略に織り込んで来たのです。

こうして南宋攻略戦、特に天王山となった襄陽・樊城包囲戦はお互い相手にしている者の文化レベル・国力の高さからか、水運・造船・土木建築技術を惜しみなく投入した、それこそ国力をぶつけ合う大規模な物量戦が展開される事になります。
次回は襄陽包囲戦の顛末とその後の展開を。

南宋滅亡まで、あと8年。


おしまい。

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  1. 2010/04/22(木) 16:46:36|
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