打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

フォルモサ資料-3

フレデリク・コイエット 『閉却されたるフォルモサ』(1675)

副題
「東インドにいるオランダ人の怠慢によってフォルモサ島が中国のマンドラインにして海賊である国姓爺の奇襲を受けて、どのようにして占領され、奪取されたかについての真実の物語」



第一章・5

(予兆)
・1658~59年
中国からフォルモサ島へ多数の中国人が逃げてくる。

これにより鄭成功が清朝軍に大敗した事が知らされ、中国人移民の間に近い将来に彼がフォルモサ島へ攻めてくるとの噂・流言が流れるようになる。


・1660年
・フォルモサの中国人に外部へ資産を持ち出す動きが広がる。

また3月には中国人の長老が月末には鄭成功が攻めてくる可能性が高いと報告する。
フォルモサ評議会はこれらの報告・状況により鄭成功の来攻は必至と判断する。(7か条の理由列記)

・東インド会社ゼーランディア城 防衛準備を開始する。
人員・弾薬・食料の補充、中国人の長老・名士は捕らえて城内へ収容、地方の穀物備蓄をすべて城内へ運ぶよう指示する。

・バタヴィアへ救援要請が出される。
1660年3月10日、フォルモサ長官コイエットは快速船(小型ジュンク)を仕立て、バタヴィアのオランダ総督と評議会へ状況報告と物資支援の要請を送る。


・鄭成功が進攻を延期する。
4月19・25日に計8隻のコヤ船・ジュンク船が来航し、鄭成功はフォルモサ島で大規模な防衛準備・来援予定をしている事から、フォルモサへの奇襲は延期したと報告する。
また鄭成功支配下の中国人高官からの書簡で、進攻の噂は虚報であるとの声明が出される。


・フォルモサ島、一時的に平静状態に戻る。
交易船の出港再開、徴税の実行、特に農作業への復帰によりこの年のサトウキビの収穫は過去最大量に達することになる。


(コイエットの5項まとめ)
・これらの記録は帳簿から証明可能である
・長官と評議会は抵抗のための準備と手配を忠実に行っている事
・フォルモサ領と住民を破滅させたとの責任追及はまったく根拠がないことを証明するもの



第一章・6
(油断)
・バタヴィアにてフォルモサ長官コイエットによる2~3月の防衛準備はすべて承認される。

フォルモサにおける鄭成功に対しての防衛準備は承認され、実際に攻撃を受ければ防衛は非常に困難だろうという認識こそあったが、バタヴィアでは鄭成功が本当にフォルモサへ侵攻してくるかについては懐疑的な見方があった。
その認識が結果としてフォルモサ失陥の大きな原因となったと以下の2点を挙げて指摘する。

問題点1
鄭成功がフォルモサを狙っていると言う情報は様々な経路から報告されていたのにもかかわらず、
バタヴィアでは根拠のない希望的な期待で直ぐには侵攻して来ないだろうという認識があった。

問題点2
財政上の緊縮策により、4月以降は崩れた要塞の再建や防御施設の補修をする予算案が承認されなかった。
結果として、防御力が不十分で補強が必要だと認識していたのにも関わらず、
現地フォルモサでは充分な防衛体制を取ることができなかった。
更にこれが進むと、必要な工事の出費に対しても理解のない叱責が出されるようになる。
一例として1660年4月の書簡に、フォルモサのゼーランディア城で城壁が薄い箇所にカノン砲台を建設して、
そこからの進入を防ぐ工事をしたが、それに対しても叱責の文書がバタヴィアから出される様になる。


(6項まとめ)
もしバタヴィアが本気で鄭成功の侵攻からフォルモサを守るつもりがあるなら、
こうした緊縮財政策を取るべきでなく、叱責・注意は不適当だという見解になっている。

そしてこれにより、1660年5月頃になると現地フォルモサの東インド会社員の間では、
鄭成功の侵攻に対して防衛は実質不可能だという認識を持つようになった。

更に、こういう厳しい状況でありながら、
バタヴィアではフォルモサ救援の艦隊を編成したのに(鄭成功が侵攻してくる可能性は低いと判断して)
救援が実行されず、経費を償却するためにポルトガル領のマカオを占領しようという計画が進められていた、
と締めくくられる。


次回はマカオ遠征計画の顛末と、鄭成功が侵攻してくる直前まで。
次々回から実際の戦闘となる第二章へ入る予定です。


つづく。

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  1. 2010/05/11(火) 22:05:42|
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