打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

ローマ帝国の歴代皇帝を評価する その3

コラボ企画 ~名君の系譜(迷君もね)~ の続きの続き


『東西ローマ皇帝の評価』 の記事2回を一応書き終えたところ、カレッジさんからリクエストを頂きましたので、ちょっと追加で書いてみます。
前回までに初代アウグストゥスから西ローマ最後のロムルスまで、計20人を取り上げてみました。ただ、これでも結構絞らないと納まらないため、何人かの候補は除外しました。
リクエストを頂いた第4代の皇帝クラウディウスはその中の1人で、過去~現代の歴史家によって評価が異なるため面白い存在でした。



<ローマ&西ローマ帝国編3_補足>
               
クラウディウス (41~54年)     
内政B・外交B・軍事E・実績B・文化B・性格B・総合B 
※兄は夭折したゲルマニクス、父はアウグストゥスの子ではないかと言われていたドゥルースス、しかもローマ屈指の名門貴族で資産家のクラウディウス家に生まれます。
なに不自由ないと思われるクラウディウスですが、身体の不自由とあまり恵まれない体格・風采で周囲の期待をあまり受けずに育ちます。当然のことながら政治や軍事の要職に付けられる事も殆どありませんでした。
そんな彼が打ち込んだのが歴史の研究と著作。エトルリアやカルタゴ史など数十冊以上も書いたらしいので完全にプロの『歴史家』と呼べるかもしれません。
ところが甥のカリグラ帝がメチャクチャな政治の挙句に4年足らずで殺されてしまったため、50歳にもなって彼に帝位が回ってきてしまいました。で、何も経験がないクラウディウスが参考にしたのが歴史だったのは面白いというほかありません。なにしろ『大帝国のトップが経験でなく知識のみで統治する実験』
ようなものですから。各部門でこれを見てみます。

①内政面でクラウディウスが行ったのは、税の見直しなどの歳入増加策と歳出削減による財政再建・水道などのインフラ整備です。特にローマの外港であるオスティアの整備と水道の新設などの公共投資は物心両面で効果があったと思われます。

②軍事面では、まるっきり素人ですし才能も無さそうです。ただ幸運なことに先々代ティベリウス帝時代に各地を担当した有能な軍団長~司令官クラスが健在で、各地の防衛ラインは特に手を入れなくても機能しています。彼が手掛けたうちで最も大きな行動はブリタニア戦役でしょうか。かつてユリウス=カエサルが上陸し先鞭をつけた現在のイギリスを、クラウディウス帝も一時的にでも自らブリテン島に渡って地道に戦線を進めることで着実に征服します。(この時の軍団長には、後に皇帝となったヴェスパシアヌス=ティトゥス帝の父 の名が)

③外交面では、ユダヤ問題は同じユダヤ人の指導者を据えて反発を抑え、北アフリカは植民地建設による安定化を図り、それぞれ一定の効果を上げています。(ただしユダヤの指導者は後に野心を出しますが)

このように見ると、クラウディウスの統治はかなり良好だったようですが、業績が再評価されるのは近代になってからで、それまではティベリウス~ネロまでは悪帝と見なされていた時期が長くありました。
それはどこら辺かと言うと、ギリシア人奴隷を近臣に重用した為に蓄財や政治面の専横を許し、更にメッサリーナとアグリッピーナという悪妻の専横も許して多くの犠牲者が出るなど、自身が美食家で酒飲みだったことも合わせてマイナスに見られた点でしょうか。またクラウディウスの死因はアグリッピーナによる毒殺だったという説が有力で、そうした晩年の悪い印象も影響していると思われます。
性格的には真面目で責任感が強く、皇帝としての責務を果たしていたと思いますが、私人としては意志が弱いというか甘いところが致命的だったかなという気がします。


※かなり長くなってしまいましたねえ。本当はもう一人重要な人物について書くつもりでしたが、まとめと合わせて次回にしたいと思います。


おしまい。

<商会ショップ情報> 7/30の出品数

鶏ニンニク (調理中)(累計 625個)
羊ワイン   448個  (累計1060個)
ピザ     819個   (累計3835個)
クスクス    200個  (累計2198個)



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  1. 2006/07/30(日) 23:40:03|
  2. 歴史ネタ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

東ローマ書き終わったよ!
素晴らしくマニアックに終了シマシタ。
  1. 2006/07/31(月) 11:00:55 |
  2. URL |
  3. めけ #-
  4. [ 編集]

 はじめまして。ゲーム内でお名前はかねがね見知っておりまして「おおー、ハンニバルの父親なんて、またマニアックな」と思っていたのですが、今回のコラボを拝見し、また僕の大好きな古代ローマ帝国の担当と言うことでワクワクしながら拝読しておりました。

 僕にとっては今回のクラウディウス帝はアウグストゥスの次に好感の持てる皇帝ですね。学者が政治家になった好例というのにくわえて、障害を持っているにもかかわらず重要案件には自ら乗り込んでの指示など、なかなかにバランスのとれた人物だったのではないかと。学者に多くありがちな家庭の軽視というあたりは、本来否定的に見てしかるべきでしょうけど、そこらへんもまた学者兼政治家らしいなと、ある意味ほほえましく思うわけです。そして、後世にならなければ正しく評価はされないだろうなぁ とも思いましたね。

 コメント長くなってしまいました。アウグストゥスの総合評価がSならば、次回のおそらく「ハゲの女たらし」の評価SSの内訳はどれくらいになるのか……楽しみにしております。(違ったらどうしよう)
  1. 2006/07/31(月) 12:35:06 |
  2. URL |
  3. リンク #qFOAt1D2
  4. [ 編集]

うはぁ・・・リクエストに応えていただいて感無量でアリマス・・・ヽ(´Д`;)ノ

「ハゲの女たらし」(リンクさん、お借りします(笑)や、アウグストゥスなんかは、「偉大」すぎて遠い存在ですが・・・クラウディウスは・・・なんか「近い」んですよね^^;

これからも、こっそり応援していきたいと思ってますので、またマニアックなネタ、楽しみにしてます(笑)
  1. 2006/07/31(月) 18:19:54 |
  2. URL |
  3. カレッジ #-
  4. [ 編集]

めけさん>>
こちらも後書きで〆ます~ どもお疲れでした!
またマニア向け企画いきましょおね・・・

リンクさん>>
はじめまして、リンクさんとこのブログは以前から見てましたよお。長文コメントありがとうございます、かなり嬉しいです^^
えー、ハゲっすか! 大当たりですねw 彼はなにかしら書かないわけにいかないんでチラッとだけ登場する予定です。これからもよろしくです~

カレッジさん>>
ありがたくリクエスト記事いかせてもらいました!
なぜか一番量が多く書いてるのは、どこか気に入ってるからなんでしょうかね。
  1. 2006/08/01(火) 00:34:05 |
  2. URL |
  3. ハミルカル #-
  4. [ 編集]

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