打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

日本地理学者の系譜

今回は


打倒ブログでは珍しく日本史の書籍紹介。
といっても地理ジャンルなので関連は深いと思います。


04694-2.jpg


『日本地理学人物辞典 【近世編】』

著者:岡田俊裕
出版:原書房
ISBN978-4-562-04694-2
定価:4,800円



本書は17~19世紀、
江戸時代の日本地理学に関係の深い人物44名を集めた人物辞典です。
著者の岡田先生は高知大学の名誉教授で日本地理史がご専門。

さて、人選されている方々のジャンルは地理学ですが当時の日本の学問として地理学と呼べるものはかなり後期になってからなので、この人物辞典に登場する人物の多くは仏教・儒学や数学・天文・農学・土木など周辺学問も修めている人物が多いですね。

登場人物でいえば、例えば第二代・安井算哲(渋川春海)の経歴などは元々御城碁の碁打ちの家系に生まれながら天文学・数学を修め、後に暦学・神道を学んでから地球儀用の地図作成を成しつつ新暦(貞享暦)の完成に至る、これなどはその代表例でしょうか。
いやまあ、渋川春海のような巨人を例に出すと色んなものの基準が上がり過ぎてしまうのだけど・・。


次にこの書を読んでいて若干驚くのは、当時の日本は鎖国・幕藩体制でありながら彼ら登場人物の多くが相当に行動範囲が広い点で、意外と往来の自由は有ったんだなとこういう所でも確認できたりします。

中には長久保赤水のように常陸で生まれて江戸で学問を修め、奥州一帯を旅して高精度な地図を作成し、それが日本全図やアジア図の作成に発展させ、その研究結果が大坂の版元から大ベストセラーとして日本中で長期間愛読されるなどというスケールの大きい事が18世紀の時点で既に普通に実現しています。
これが19世紀あたりになると諸外国の影響もあって更に行動範囲が広くなってくる訳ですが、その反面、伊能忠敬や間宮林蔵に至るまでには日本の地理学は一方で軍事的な影響が無視できなくなってきており、地理学自身も近世から近代へと変容を余儀なくされている感じが伺えて興味深いです。


この手の書は通読するだけでなく時折引くのにも使えるので価格が多少高めでもあまり問題にならず、むしろ近代・現代二編を残しているので続巻が楽しみだったりしますね。
そして原書房はこの手の書籍を出してくるとハズレが少ないので期待して良いかも。


おしまい。


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  1. 2011/06/24(金) 23:27:18|
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