打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

天地明察

算術バトル時代小説



天地明察_コミック版1   

原作・冲方丁
漫画・槇えびし
出版社・講談社

現在、アフタヌーン誌で連載中の第一巻。
算術と暦をテーマとするかなり変わった作品ですが、
時代とテーマがDOL世界にも関連しているので紹介しておきます。


取りあえず舞台は17世紀の江戸時代、
本作品は主人公を含め登場する3人の偉才を中心に展開して行きます。

まず主人公である渋川春海、囲碁の一派である安井家に生まれて安井算哲(二世)を襲名した人物で、この方面では後に碁聖と呼ばれることになる本因坊道策との手合が作品のひとつの支流となります。

それよりもこの渋川春海、地理学・天文学・暦学の世界では17世紀どころか江戸時代でも屈指の業績を残した人物で、特に地理学に於いては日本人として初めて全国規模で緯度を測量して天球儀や地球儀、占星術の基礎となる日本独自の分野図をまとめ、暦学に於いては自身でまとめ上げた貞享暦が採用され、その功績によって江戸幕府の初代天文方として天文台を建設するに至った人物でもあります。

そしてこの方面で主人公と関わってくる重要人物が、関孝和。
鎖国下の日本にありながら世界レベルに到達した江戸時代を代表する数学者であり、主人公・春海にとっては算術におけるライバルというより畏敬を込めつつも目標となる人物として描かれますが、当人同士が対面するのは物語の終盤が見えて来る頃なので、上梓された第一巻と連載されているアフタヌーン誌上の時点では算術の難問題を一瞥して解いてゆく化け物じみた人物像のみ描かれている段階。

まあ、本当に面白くなってくるのはまだこれから。
恐らく2012年以降なのだけど、
既に第一巻の時点で相当にお奨めなのでぜひ手にとって見てください。
つか恐らく初版そんなに出ていないので、
新刊コーナーにある内に買っておいた方が良いかと。


天地明察_原作  

著者・冲方丁
出版社・角川書店

で、面白いと思ったら是非原作も。

と言うより世間一般には原作の方が恐らく知られているでしょう。
2009年に出た同名の原作は吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞して直木賞候補にもなった作品で、来年には映画化されるとのこと。

あんまり書くとネタバレなので内容詳細については自重しますが、本作は本因坊道策、関孝和だけでなく、酒井忠清、保科正之、徳川光国(光圀に改名するのはもう少し後)など、17世紀後半を代表する幕府要人、むしろ全員主人公より著名な人物が脇を固める構成なのでそちらもかなり掘り下げられています。
特に保科正之と徳川光国の出てくる章は何度も読み返すくらいに描写が活きていていいですね。

個人的に最も気に入ってるのは、最終盤。
碁打ちらしい布石、
詰め碁のような目標到達の手法は中々に読ませます。

結びがあっさりしているのが惜しいけれど、
結構自信を持って推せる一冊ですね。



おしまい。

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テーマ:大航海時代Online - ジャンル:オンラインゲーム

  1. 2011/10/01(土) 00:04:45|
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