打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

アド・アストラ・Ⅰ

打倒ローマな集英社


なんだか最近コミック本の紹介が多い気もしますが、
今回これは挙げておかないとという一冊を。


『アド・アストラ -スキピオとハンニバル-』 第一巻

カガノミハチ・作
集英社・刊


そう、カルタゴとローマの間で繰り広げられた第二次ポエニ戦争を扱った作品がウルトラジャンプ誌上で始まっていたりします。少し前にはジャンプSQ誌でウェルキンゲトリクスを主人公とするアグリッパという作品が出ていますが、なんだろ、集英社内にアンチ古代ローマ志向の空気が有るのかしらん。

さて本編。
紀元前241年、第一次ポエニ戦争の終盤に起きたアエガテス沖海戦に敗れたカルタゴ艦隊を陸上より見やる某指揮官、そう、当時シチリアに渡ってカルタゴ軍を指揮していたハミルカル・バルカの思索から物語は始まります。


まさかの俺登場。


作品中、彼の長子ハンニバルは生まれた当初(紀元前247年)、目に光なく声も上げない障害を抱えた子として処断されそうな所を雷光を機にバール神が乗り移って言葉を紡ぎ、更に第一次ポエニ戦争の終結から数年後、サルデーニャ島を巡る講和の席で再度雷光に遭遇して覚醒、ここで後年発揮する絶大な統率力の片鱗を見せる事となります。

フィクションなので一方の主人公の設定が文字通り神掛かっているのはともかく、前段となる部分でカルタゴ側の登場人物にウェイトを置き、むしろローマ側に強欲な人物を配置する辺りは中々に新鮮な視点ですね。ダブルヒーロー設定で最終的にスキピオ上げに収斂していくのが見えて若干悲しい所ではありますが・・・。

尚、この講和のシーンはもう一方の主人公への導線となっており、ローマ側で出席していたプブリウス・コルネリウス・スキピオが翌年、後のスキピオ・アフリカヌスと呼ばれる事になる子を得て本編へという流れ。

その後、およそ20年が経過して第二次ポエニ戦争が起こり、ハンニバル軍がアルプスを越えてティキヌスの遭遇戦で初めてスキピオ(父子)とまみえ圧勝した所までが第一巻です。
ハンニバルが怪物的な強さで描かれる一方、既にスキピオ(アフリカヌス)も若年ながら洞察力に優れた人物として描かれており、次のトレッビア戦からカンナエ戦まで若いうちから参戦して異常に高い損害率のなかを生き延びているので、負け戦が確定している史実の中でどう見せ場を作るでしょうね。

普通に進行させたら第二巻はハンニバル主体で話が進むでしょうが、個人的には当時のローマ側の指導層であるファビウスやマルケルス、逆視点でヴァッロ辺りがどういう扱いで出て来るか興味があるかな。
それにしても、弟のマゴはともかくヌミディア騎兵のマハルバルやバレアレス諸島の投石兵が登場する作品とかそうそう読めるものではないのでこれは新鮮。

ローマのトライレム船の寸法比が微妙だったりティキヌス戦に出て来る戦象がちょっと小さいだとか逆に投槍の描写は良いなとかの細かい所を指摘するのはまあ、野暮なので、序盤読まれる方は流れを楽しむのが良いかと思います。




おしまい。

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  1. 2011/11/18(金) 11:45:36|
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