打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

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第一期 叡王戦の展望


先日予選が終わった将棋の第一期叡王戦。
今週になって本戦トーナメントの組み合わせが発表になりましたので、
予選を突破した16名の棋士と、各段位別予選の感想を書いてみようと思います。

叡王戦の本戦ページはこちら
http://www.eiou.jp/main/




さてまず本戦勝ち残りの16名を段位別にリストアップ。
なお本棋戦は各棋士を保有するタイトル・称号を使用せず段位で呼ぶ事になっていますので、
それに準じてここでは段位呼称、そのタイトル・称号はを初出時のみ後ろに()内記載としています。
それからコメントに関してはあくまで私の主観です。


【九段予選・6名】
高橋道雄、塚田泰明、森内俊之、先崎学、郷田真隆、三浦弘行

予選の勝ち上がりを見ると、高橋九段は順当、塚田九段は初戦・丸山九段の角換りを受けて立って攻め倒した感じ。 森内九段(永世名人資格保有)は順当、先崎九段は予選決勝で捌き合いからの逆転で進出。 郷田九段は予選決勝で藤井九段に序盤作戦負けしていたものの、何度か自陣に大駒打って粘り、攻めに転じてからは一気に寄せる大逆転で進出。 新婚さんの三浦九段は予選決勝で佐藤九段(永世棋聖資格保有)との矢倉戦を秒読みになってから逆転勝ち。 この藤井-郷田戦と佐藤-三浦戦は全体の中でもかなり面白かった。


【八段予選・3名】
行方尚史、鈴木大介、山崎隆之

八段予選はブロック決勝の3局全てどちらが勝ち上がっても不思議じゃない強豪同士の対局。予選決勝は広瀬・阿久津・木村という現役A級・B1級棋士が予選で敗退する何気に一番きつい当たりだったかもしれませんね。それとアマ視点で言うと、久保九段・藤井九段が予選敗退した中で振り飛車党の鈴木八段が勝ち残ったのはちょっと嬉しい所。


【七段予選・2名】
村山慈明、豊島将之

七段戦は結果だけ見るとこの二人で順当ですが、豊島七段は中座真七段戦で評価値-1000点台から終盤に逆転した一局があり、結構危なかった。豊島七段は今季勝率6割を超えてタイトル棋戦の挑戦者決定戦まで勝ち上がっているなどそれなり以上に勝ってはいるもlのの、肝心の順位戦B1で開幕四連敗して降格の危機にあるなど例年より安定感がない印象。村山七段は予選決勝で関西の若手強豪・稲葉七段を下しての進出。


【六段予選・2名】
佐々木慎、宮田敦史

六段予選はAブロックの一部に若手強豪が集まる死のゾーンがあり、そこを勝ち上がった永瀬六段が予選決勝で佐々木六段に屈するという激しい潰し合いの展開。Bブロックの宮田六段は今季の勝率が7割を超えており、こちらはほぼ順当な結果でしょうか。宮田六段といえば矢倉における▲65歩(いわゆる宮田新手)を育てた方でも有り、そこからの派生でponanza新手が出現するなど現在の矢倉戦の情勢が激変した要因のひとつとなっていることも有って最終的に優勝者がコンピュータソフトと対局する本戦進出はかなり注目。


【五段予選・2名】
佐々木勇気、阿部光瑠

若手強豪が集う五~六段予選は何気に一番見どころと思っていましたが、この五段予選はその中でも一番若い方の二人が本戦進出。
というかこの二人、中学生でプロになった加藤・谷川・羽生さんや中学在学中にプロ入り決めた渡辺さんといった名人・竜王経験者4人の次にプロ入り時の年齢が若く、元々将来性については嘱望されていて既に色々な棋戦で活躍し始めており本棋戦でもかなり楽しみ。


【四段予選・1名】
青嶋未来

プロ入り半年で予選突破した青嶋四段。まだこの人の将棋は見たことがないのですが、予選の棋譜を見ると決勝が居飛車穴熊、準決勝が四間飛車、一・二回戦がゴキ中を採用。基本は振り飛車なのかな。私の地元に近い静岡県三島市出身の方なのでちょっと応援したいところ。



本戦トーナメント

Aブロック
① 三浦九段 VS 行方八段 (10/31 14:00~)
② 佐々木勇気五段 VS 宮田六段 (10/24 14:00~)

③ 郷田九段 VS 豊島七段 (10/17 19:00~)
④ 阿部五段 VS 森内九段 (10/27 14:00~)


Bブロック
⑤ 山崎八段 VS 青嶋四段 (10/17 14:00~)
⑥ 塚田九段 VS 高橋九段 (10/24 19:00~)

⑦ 佐々木慎六段 VS 村山七段 (10/27 19:00~)
⑧ 鈴木八段 VS 先崎九段 (10/31 19:00~)


準々決勝は、①と②、③と④、⑤と⑥、⑦と⑧の各勝者で対局、
準決勝は①②と③④、⑤⑥と⑦⑧の各勝者で対局、
決勝はA・Bブロックの勝者が三番勝負で対局となります。



こうしてみると、Aブロックに強豪というか近年の棋戦上位進出者が集中していますね。
特に、三浦-行方戦とか、郷田-豊島戦あたりはこれが決勝のカードでも良かったくらいの組み合わせ。
但しどの棋士もここまで勝ち上がって来ている以上は可能性があるわけで、比較的恵まれた感のあるBブロックから山崎八段や村山七段あたりがスルスル行ってしまう展開もありそう。

と言うのがまあまあ一般論での展望。

個人的に穴狙いで本戦の予想をするなら、持ち時間1時間と比較的短い棋戦であることも含めてむしろ注目は若手五~六段勢、特に佐々木勇気五段と阿部光瑠五段のふたりでしょうか。
対局以外でも解説を聞くと佐々木勇気が只者じゃないのはよく分かるし、阿部こーる君は近い将来タイトル戦に出てきても違和感ないくらいの有望株。幸か不幸か二人とも激戦のAブロックに入ってしまいましたがこの二人のどちらかが勝ち上がっても全然不思議じゃないなと。

あとはまあ、もちろん森内九段(永世名人資格保持者)や郷田王将のようなトップ棋士が優勝してコンピュータソフトと対局するのとかは見てみたいですが、研究熱心な若手が優勝争いをするほうが先々、つまり対コンピュータソフトで実際に勝てる棋士・・・という視点で考えるとその方が盛り上がるかなと思います。
そんなこんなで早くも今週末から始まる叡王戦本戦トーナメントの展望でした。


おしまい。


テーマ:将棋 - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/10/15(木) 19:48:13|
  2. 将棋
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