打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

海賊さん?私掠さん?の歴史2

海賊さん 私掠さん あなたのスタイルどれですか? その2
  (私掠で世界一周しちゃった船長さんのスタイル)

今日からは、「海賊」と対比・区別される「私掠」の各呼び方についてです。
まず、「プライヴァティア」Privateer とはどんな私掠のスタイルだったかみてみます。

 及びオレンジネームの皆さん、自分はどれだと思いますか?』


<その2:『プライヴァティア』Privateerとは>

(前提)
基本的な事として、「私掠船と海賊は区別されるものです」

①私掠船=国家の承認を得て,敵対国に対して通商破壊活動(実際は海賊行為ですね)に従事した武装商船。 「許可を得て行う」と言う姿勢に、法律的制約の観念が見られます。

②海賊 =いかなる国家の許可も得ず、国旗も立てずに無差別に海上で武力を行使し、略奪行為を行う海の強盗。

③国家として所属する軍艦が敵国船を拿捕その他を行う場合は戦闘行為(の一部)です。


(プライヴァティアの前史と概要)
イギリス初の私掠船は、1243年にヘンリー3世が許可したリー・ハイト号に始まると云います。 更にヘンリー8世の治世(1509-1547)に、海軍本部や艦船局が設置されてきますが、イスパニアやポルトガルらの海軍強国には到底及ぶものではありませんでした。

一方、当時の軍艦の海戦以外での戦闘行為は略奪そのものですからそれに対抗するために一般の商船も武装化してきています。
そこでイギリス王室は、平時は武装している商船を集中的に徴用・運用する事で、主にスペインを敵国として海軍力の削減と通商破壊行動(つまり拿捕・掠奪)を行う政策を始めます。
具体的には、武装商船長や冒険者にイギリス国王が私掠特許状(Letters of Marque)を下付して、戦時には敵国の船舶を拿捕する権限を、平時にはいままでの損害を償うため外国商船に報復する権限を与えました。 これが「Privateer」と呼ばれる私掠船長としての活躍が始まる契機となります。


(Privateerの特徴)
①私掠船として、その最も大きな特徴は、スポンサーの存在です。
イギリスは女王・貴族・地元領主(ジェントリ)・田舎の役人等々、私掠船長に出資することで活動させ、敵国に対する私掠活動の収益を配当として受け取っていました。

②また、忠誠心と愛国心・名誉といった傾向も強く見られます。
なにしろ国王(女王)から、私掠特許状を下付され、国の代わりに敵国と戦うと言う事になるのですから、それが戦闘・略奪・探検・航海や貿易にかかわらず、『スペインを打倒する』行為であるかぎり、愛国的で名誉ある行為とみなされるのです。

③側面として、イギリス・オランダなど宗教革命を行ったプロテスタント国は、カトリック教国、特にスペインに対して激しい経済的・政治的・宗教的な敵意をもやし、その打倒を目指したという宗教的な面もあります。

④船長は私掠に最善を尽くすという証文を入れさせられ、特に船長は海上での記録や日誌をつけ、海軍卿にその写を提出することになっていた。
(元々海賊なのに書類作成とかできんのか?)


(私掠で世界一周した男 フランシス=ドレイク)
「Privateer」としての私掠船長のなかでも特に有名なのが、フランシス=ドレイク卿でしょう。 
ドレイクは、プリマスの市長にもなったウィリアムス=ホーキンズ船長と並んで知られた存在で、当時まだ弱体だった3流国イギリスを、少なくとも2流国には押し上げていきます。
もともとはプリマスの有名な造船家ホーキンス一族の息子として、1540年頃に生まれます。 
25歳の頃には海賊となり、スパニッシュ・メイン(カリブ海の通称)では最も成功した海賊と見なされるようになって行きます。(とんでもない小僧だ) 1572年に初めてパナマから太平洋を見たときには、「いつか必ずイギリス船でこの海に挑んでやるぞ」と誓ったといいます。


ゴールデン・ハインド号
  (ドレイクの乗艦 ゴールデンハインド号1577年)

ドレイクは1577~1580年に世界周航を成し遂げます。(マゼラン船隊以後、実に2番目の快挙)
これは、実際は冒険というよりもスペインに対する私掠行為の副産物でした。
「あっちこっちイスパ船を襲ってたら、なんかわしら世界一周してもうたど」 こんな感じでしょうか?
しかも艦隊の5隻のうち2隻を失ったにかかわらず、莫大な利益をもたらし、彼の遠征への出資者に(エリザベス女王も活動のための共同特殊会社に投資)、出資金に対して4700%の配当をもたらしたと言われています。後にエリザベス女王は、彼のゴールデン・ハインド号を訪船し、彼をナイトに叙しています。


アルマダの敗戦
      (敗退するアルマダ艦隊の様子)

そして、スペインとの覇権をかけた1588年のアルマダ海戦には海軍中将・副司令官格として参加し、数の上の劣勢にもかかわらずイギリスを勝利に導いています。その戦法は私掠船長らしく、中小型艦の速度と長距離砲による砲戦で、ガレアス船の白兵戦やガレオン船の重砲といった大型艦の真っ向勝負を巧みに交わしつつ、戦力と戦意を削り取ってゆく巧妙なものだったと思われます。


(莫大な収益の配分)
私掠で獲得した捕獲賞金(prize money)の配分は、15、6世紀頃は通常以下の様だったと云われています。 (※分かり易いようにグラフにしたので参照して下さい。)
Privateerの収益配分
     (私掠による利益配分の内訳)

※但しこれは16世紀前後の私掠船の最盛期のことで次第に無くなって行きます。


以上長々と見てきましたが、DOLにおいて(Privateer私掠船)の船長になりきるにはどうすれば良いでしょうか。
(ここから先はかなりフザケていますがあまり気にしないで下さい)

Privateerのあるべきスタイル
                  
こんな感じかナ(殺されるぞ)

※次回は、次第に邪魔者扱いされていく私掠船と新しい呼び方についてご紹介します
  1. 2006/05/06(土) 23:21:15|
  2. 歴史ネタ
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ドレイク船長になる?!

DOL内で出会う人や物事について、学問的に解説してくれるDOLブログがあるのを、みなさんご存じでしょうか。(たぶんご存じだと思われますがっ><)私がよく拝見するブログは、歴史ファ
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