打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

インド洋冒険小説の原型って?

ちょっと真面目に古典小説と大航海Onlineの関連話などを

子供の頃、『ロビンソン・クルーソー』 や 『ガリヴァー旅行記』 を読んだ事がある人は多いかと思いますが、これらヨーロッパの代表的な海洋ものの冒険小説は、実際のエピソードを含んだものも含めてその系譜をたどって行くと、いくつか原型に行き着きます。

一つはギリシア系のそれで、オデュッセイアなどはその一例でしょうか。それからケルト・エトルリア人ドルイドの伝承や北方の神話なんかもそうでしょうが、ここらは既に類型が見られる部分もありそうです。
日本で言うと、在原業平と思われる人物をモデルとした 『伊勢物語』が、『源氏物語』 を始めその後の物語文学や古典芸能・更に現代のメディアにもに大きな影響を与えた、と言えばなんとなく伝わるでしょうか。
そして、中にはオリエントの文学・伝承を源流とするヨーロッパ文学の流れももちろん有り、今回はそこから一つ取り上げてみます。できたら年末休暇で新たにプレーし始めている方などに、こういう話って読んで貰ってこの世界に興味持って頂けると嬉しいかな、と。

さて、話が飛んでしまっていますが、
その中でも大航海時代Online的にかなり関係が深そうなインド洋の物語と言えばやはりコレ。
千夜一夜物語に出てくる、『シンド・バッドの冒険』。 
余りにも有名なこの物語、まずシンド・バッドとは 『シンド(インド北西部)の旅人』 を意味するらしいのですが、ここに出てくるシンドバッドはアッバース朝の第五代カリフだったハールーン・アッラシードの時代(786-809年)の冒険商人という設定になっています。

ここでシンドバッドは7回ものインドへの冒険というか一攫千金狙いで交易に出て、
(それ以前に父親の遺産を放蕩の限りの結果ほとんど失ってるんですが^^);
最終的に大富豪となってめでたしな話な訳ですが、大航海時代的に面白いのがその途中でシンドバッドが取り扱っている交易品と船。
①まずシンドバッドは残りの全財産を売り払ってバグダードの市で商品を仕入れます。
②その商品をバスラまで運んで乗り合いのダウ商船に積み込んで航海に出ます。
③その後、インド洋で遭難して全財産を失うも、やたら偶然と知力で好機を得てまた富を得る。
この原型で何回か続くのですねw
(特に③って、その後これに似た話が現代までそこらじゅうに類型できてます)

その後はカリフからインドの王家への親書を携えて航海したりとだんだん出世していく訳ですが、正直言って最後の方よりも前段の航海の方が面白かったりしますので、ひょっとしてあんまり長くシリーズ化するとマンネリ化するというのもその後の物語に影響してたりして・・・。

ところで、この中で出てくるシンドバッドが好機を得るエピソードの多くはインド洋沿岸部の国々でも似たような伝承があり、恐らくシンドバッドの冒険譚はこれらの交易圏で流布している言い伝えを基にして構成されているんじゃないかと考えられます。
例えばマダガスカル島やベンガル湾の言い伝えが原型と思われる記述が有り、これと似た話が『東方見聞録』にも散見していたりします。
それにしても、話の中にはサランディブ(セイロン)の宝石と香木を持ち帰った話や、他にもダイヤ・真珠・竜涎香・樟脳・象牙・絹織物などなど、この海での主要な交易品が出てくるわ、大型小型のダウがインド洋を走り回っていたりと、中々にこの世界の魅力が表現されていて、1000年以上もの長くに渡って不滅の物語になっているのも分かる気がします。


おしまい。

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  1. 2006/12/30(土) 09:19:40|
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