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オランダ対イギリスの時代へ その2

戦列艦を生んだ戦い

ちょっと話が飛びますが、オランダ対イギリスのエピソード編ということで、
今回はかなり軍人さんにとって関連の深い記事でいってみます!

さて、スペイン・ポルトガルに代わって勢力を伸ばしつつあった17世紀のオランダとイギリス。
当初のうちは同じプロテスタント教国という事もあって、両国は対ポルトガルなどでは協調して当たってきたのですが、この旧勢力を蹴落とした後は自然と両者の間でも激しい勢力争いが繰り広げられてゆく事に・・・。
象徴的な出来事としては前回書いた1623年のアンボイナ事件がありますが、
実際には世界中の海で競争し合っていました。

ただ、ここで認識する必要があるのですが、17世紀の中頃の時点までは、
完全にオランダの方が技術・造船・海運・流通・金融面でも先進国だったという点です。
これは、スペインとの戦火に晒されたネーデルラント南部(今のベルギー)、特にそれまで中心地だったアントウェルペンが封鎖・攻撃されてからは、アムステルダムなどの北部へ住民・資金・技術者が流入するようになったという点も、北部が成長を遂げた大きな要因として上げられるでしょうか。
こうして人的・物的な流入が増大した16世紀末以降、北部ネーデルラントは急激な発展を遂げます。例えばそれは、繊維産業ではレイデンの町で開発された薄くて上質な新毛織物であったり、造船では優れた運搬・航行能力を持った新型船 『フライト(フリュート系の事かな?)』の大規模運用であったりします。特にヨーロッパ北部から南部への中継貿易や東方貿易はオランダを世界一の海運国へ一気に押し上げる原動力ともなるのですが、この状況をただ見ているしかなかったイングランドが革命をきっかけとして遂に反撃に出ます。

1651年、クロムウェル体制下のイングランド共和政府は、中継貿易で独占的な地位を占めるオランダを締め上げる目的で『航海条例』を発布します。この条例はオランダを硬化させ、遂に1652年に些細なきっかけで英蘭戦争が勃発するところまで行ってしまいました。
最終的に第三次まで記録されるこの戦争ですが、両国共に海洋国家ですから自然と海戦・通商破壊が主体の戦いとなり、そしてこの戦役中に起こった最大規模の海戦こそが今回の本題となってきます。(前置きが長くてスマンです)

ポートランド沖海戦 がもたらしたもの

開戦した翌年の1653年2月、西から英仏海峡を通過しようとしたオランダの250隻もの大商船隊はイングランドの哨戒網に引っ掛かります。この船団を護衛していたのがトロンプ提督率いる75隻のオランダ艦隊で、一方のイングランドはブレーク提督率いる80隻もの艦隊をもって出撃し、プリマスの東にあるポートランド沖で海戦となります。
2月28~30日まで3日間に渡って行われたこの海戦は、結果としてある程度のオランダ商船は海峡を抜けて逃げ延びたものの、40隻もの艦隊と約70~80隻の商船隊を失うというオランダの敗北となりました。そしてこの年の戦いで両国は戦術上の大きな教訓を得たのでした。

そしてポートランド沖海戦と同じ1653年、
イングランド海軍の要務令に史上初めて 『戦列』 という言葉が登場します。

つまり、艦隊の各艦は海戦時には縦列を基本とした戦列を構築して戦う事が必須という考えに至ったのですね。その上で相手艦隊の先頭に対して横を向いた縦列、つまり丁字型の入り方をして火力を集中させる戦術と考えればよいでしょうか。
この時代の主力艦はガレオンですが、この思想によって単に大きく・頑丈で武装を強力にするだけでなく、戦列を作る全ての船が同じ速度・火力・装甲で航行できる必要があるとして、細かく船の仕様を規定するようになって行きます。

戦列艦とはつまり戦列を構築できる戦艦の規格品とも言うべきで、
イングランドの海軍は細かく等級を定めた結果、
戦列を構築できるのが1~3等級艦、
4等級は商船団などへの護衛艦、
5~6等級はフリゲートなどの哨戒・補助艦艇と規定します。
そしてその他の、DOL世界で言うとスクーナーやスループなどは等級外の船として扱われたのですね。 こうして、当時世界最高の造船技術を持っていたオランダとの戦争を機にイングランド海軍によって規定された戦列艦の構想は、後にヨーロッパ各国にも取り入れられ、フランス・オランダ・スペインを始め主要国が建造するに至り、18世紀になると更に各国の造船技術や冶金技術の発展により大型化・重武装化されていくようになりました。


おしまい。

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  1. 2007/01/12(金) 17:51:39|
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