打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

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バルト海の要衝

ガレーが使える海

現在書きかけシリーズの北海~バルト海方面の船について、今日は余談というか環境面などを。
その3で書いた様に、バルト海では19世紀という遅い時代までガレー船が使われていました。
それも、スウェーデンとロシアというこの方面の覇権国同士の戦いにおいてもです。

18世紀末~19世紀初頭といえば、帆船ですら黄金期というより最終段階、
オスマン帝国でも戦艦・フリゲートほか近代の砲撃用帆船を大量配備していた時代です。
(まあ、同時にジーベック系からの派生種も開発していたのはオスマンらしくて良いですが)
そしてこの頃のイギリス・フランス他ヨーロッパ諸国はナポレオン戦争の真っ最中で、海上の出来事で見ると、合わせて60隻前後の戦列艦が戦ったトラファルガル沖海戦が1805年の10月21日ですから、その前後に当たる事になります。

但しガレーが稼動していたからと言って、この方面の船が遅れていたわけではありません。
むしろ17世紀の30年戦争以来、各勢力が興隆しては覇を競った地域でもあり、戦術面や軍事技術的には先進地域と呼んで良いかも知れないくらいです。軍船についても120門クラスの1等級戦列艦や最新鋭のフリゲートやコルヴェットがかなり早い段階で導入され、スウェーデン・デンマーク・ロシア等の強国はもちろん、ブランデンブルクあたりの諸侯国もフリゲートを配備するなど、各国の保有する海軍はかなり派手な時代でもありました。
では、どうして今更ガレー船?
な疑問は当然浮かぶのですが、この件はバルト海の環境から考えて見ると良いかも知れません。と言うことで、ここでバルト海の地形をちょっと出してみます。

エーレスンド海峡02

まず注目すべきはココ、コペンハーゲンのあるシェラン島付近。
ここと西側の両海峡が北海とバルト海を繋ぐ唯一の海域なのは言うまでもありませんね。
そしてスカンジナヴィア半島とこのシェラン島に挟まれたエーレスンド海峡(ズンド海峡)は、
DOL世界ではそれなりに広さを持った海峡として描かれていますが、実際には4~7km程度と遥かに狭く、地勢としては地中海と大西洋を繋ぐジブラルタル海峡を思い起こさせます。
当然ながらこの海峡の一帯を封じられたら北海~バルト海の往来はほぼ不可能で、
対岸も含めてここを領有し、15世紀以降は航行する船から通行料を取って海上帝国を自認していたデンマークにとっては生命線というか影響力の源泉でもありました。
(なんだかんだ言って、船の搭載砲は陸上に据えられた大型の砲台には中々勝てませんし)
ところが、このデンマークの要衝に挑戦し、突破する者もいたのです。
1801年にコペンハーゲンの海戦が行われた際、イギリス青色艦隊の中将・副司令官として現場を指揮していたのはネルソン提督でした。彼はこの狭い海域に強引に突入して陸上の砲台群とデンマーク艦隊の間に割り込み、激戦の末に勝利を収めています。

話がちょっと飛びましたね。ところでエーレスンド海峡は戦略的な要地なだけでなく、環境面でも転換点と言える場所です。まず北海からの海流はこの海峡で遮られるため、バルト海には荒い海流が流れることは少なく、バルト海は半ば内海として比較的穏やかな海面となっています。まあ、ガレーを浮かべるくらいですからねえ。
一方で、周辺の河川から流れ込む水量はかなり多く、この影響からか、バルト海は北海と比べて塩分濃度の低い、比較的淡水に近い海域となっています。
漁師や交易船の運用者にとってはいい環境だったかもしれませんが、同時にバルト海の沿岸は入り組んだ地形と浅瀬が多く、ガレー船の活躍する余地が多かったのも何となくうなずけます。
現代では海流による外洋との入れ替えが少ないことが災いして、工業排水その他の排出による水質汚染が問題となっている様で、地元の人が昔のように美味い魚を安心して食べられる環境ではなくなって来ているのはちょっと残念ですね。



おしまい。

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コメント

初かきこ

以前ふらっと立ち寄った時にさらさらっと長めさせていただきました。
今度時間をとって、じっくりと長めさせていただきます。
大航海時代オンラインがさらに面白くなりそうな雰囲気がします!

応援してまーす^^)σポチ【ブログランキング】
  1. 2007/03/20(火) 01:16:04 |
  2. URL |
  3. フラットスレ #-
  4. [ 編集]

ふと思うんです
ガレー船の漕ぎ手は戦闘中の疲弊はすごそうと・・・
キノセイでしょうか。
  1. 2007/03/20(火) 19:20:16 |
  2. URL |
  3. T3 #-
  4. [ 編集]

フラットスレさん>>
応援ありがとです~。
どうも私の記事は一回がやたら長いので、全部読むのは時間かかると思いますヨ。

Tさん>>
ヴェネツィアのガレアスは砲門の甲板を漕ぎ手の上層に置いて使えるようにしたらしいんで、頭の上で轟音が響くという更に劣悪な環境に・・・。
  1. 2007/03/21(水) 07:06:48 |
  2. URL |
  3. ハミルカル #-
  4. [ 編集]

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