打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

ベーリングの探検隊 その2

第一回目の探検

さて、ロシアのピョートル大帝から命を受けたベーリング隊の続きです。
既に本国からは10000kmもの距離を踏破してきた彼らですが、本番はここから。
1728年7月13日、ベーリングの探検隊はニジニ・カムチャッカ(現在のペテロパブロフスク・カムチャッキー)で1年分の食料と40名の隊員を載せ、現地で建造した小型帆船ガブリエル号に乗って出港します。
カムチャッカ川の河口から出ると沿岸沿いに北東に針路を取り、まずセント・ローレンス川を発見します。ここから更に北上し、現在ではベーリング海と呼ばれるようになるカムチャッカ半島東側の広大な外洋を探索する事で、ユーラシア大陸の海岸線がどこまで続いているかの確認をしてゆきました。そして8月14日頃、遂に大陸の海岸線が西に回頭する、現在ではベーリング海峡と呼ばれることになる海域に到達します。

現在の私たちなら、ユーラシア大陸の東端部から海峡を渡って東に向かえばアラスカに到達できる事を知っています。ところが何しろ近世ヨーロッパ人でこんな辺境に来ることなどほとんど無く、当然彼らの手元に海図なんかありません。(それが任務なのですから^^)
これがインドや東南アジアへの探索だったら既に現地では交易圏が形成されていましたから、情報や場合によっては補給物資などもある程度は入手できたでしょう。
ところが7月とはいえ、ベーリング隊の探索活動はシベリア東端部~アラスカ方面を目指してるという、ほとんど極地探検です。これが10~11月にもなってくれば段々と凍結してくるでしょうから海上での移動は実質3ヶ月前後しかなかったんじゃないでしょうか。
実際のところは分かりませんが、小型帆船1隻では物資も少なく、残念ながら帰りに何日掛かるかも分からない状況ではそうそう無理もできるはずも無く、このときのベーリングの探検はアジアの東端と思われる場所には到達し、海峡らしき海域を通過したものの、アメリカ大陸を発見することは出来ずに引き返すことになりました。。
と言うことでこの第一回探検の結果報告としては、『北緯67度18分以南ではアジアとアメリカは繋がっていない』と言うことを確認することができたのみでした。つまり、もしそこから更に北でユーラシア大陸が伸びていれば海峡ではなくて湾な訳で、その証明が出来なかったのですね。
病に冒されながらも1730年にサンクト・ペテルグルグに帰還したベーリングは報告をします。
ところがその結果が不十分なこともあって一部の者から『彼は勇気に欠けた』という非難を浴びてしまったのでした。

確かにこの第一回の探索では当初の任務を果たすことが出来なかったのですが、
一方で彼らが無事帰還した事でそこまでの地理的情報は持ち帰ることができたのでした。
ここで無理にでも越冬し、夏を待って再アタックを掛けるという選択肢が本当にあったのかどうかは現場の人間じゃないと分かりません。
ただ言えることは、厳しい状況に晒されながら最終目的を果たすことに対して冷静に判断できるという点において、指揮官としてのベーリングの能力は認めて良いんじゃないでしょうか。
そして、最初の探索を無事撤退したというこの判断が、次に大きく活かされることになります。1732年、ベーリングは再度の探索行をロシア政府に申請し、
この献策が取り上げられて翌1733年には第二次探検隊が編成されることになり、
そしてこの大遠征隊の隊長に再びベーリングが指名されたのでした。



つづく。

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