打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

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蒼き狼の末裔たち その3

西に行った蒼き狼たち-2

今回こそジュチ家について書き出そうと思っていたら、まだ全然そこまで行きませんでした。
こうなったらモンゴルは前段部分も面白いので、土台としてそれなりの密度で見てみます。

(モンゴル統一)
12世紀末のモンゴル高原、かつては同盟者だった他の有力者を倒してモンゴル中・東部を制圧したテムジンの残る相手は、北西部にいたナイマン族と、北部の森林地帯に逃げた仇敵メルキトくらいでした。中でもナイマン族はモンゴル高原では異色のトルコ系民族と見られ、モンゴル高原とシベリア・カザフスタン・ウイグルとの境に当たるアルタイ山脈のふもとに割拠していたモンゴルでも最大規模の遊牧民でした。
この頃のナイマンの族長ダヤン・ハーンは西方でも知られた存在だったようですが、このモンゴル統一を賭けた戦いでまだ若年のジュチもすばらしい働きを見せ、戦役後には制定されたモンゴルの戦略単位である千戸長の4個分に当たる所領を贈られます。そしてこの時、所領の分配とともに兄弟で引き続き北方及び西方への平定を命じられたことから、ジュチ家を始め蒼き狼の血を継いだ息子たちの西への戦いが始まります。

(外征へ)
1206年、モンゴル高原の諸部族を統一し、テムジンは大ハーンに推戴されてチンギス・ハーンと呼ばれます。そして1208年、いよいよ外に向かって軍を進めようとするモンゴルの最初の外征となったバイカル湖方面、北部の森林地帯への指揮官にはジュチが選ばれました。ジュチはこの時初めて総指揮官として数万の軍を率い、出兵から一年も掛からずにモンゴルの北から西に広がる森林地帯を平定して凱旋します。ジュチは当時まだ21~22歳だったと言いますから、慣れた草原の戦いとは違う散発的な森林地帯の戦いを緻密に平定し・住民を帰順させてゆく手腕は若年にしてはなかなかのものだったのでしょう。
その後、チンギスは隣接する西夏国を攻撃し、更に1211年には中国北部にあった金国への遠征を開始します。そして西ではかつてのナイマン族の息子クチュルクが逃げていたアルタイ山脈の西にあったカラ・キタイ国=西遼を攻撃してこれを滅ぼします。

この結果、だいたい1218年までにはモンゴルの版図は東は中国の北西部、西はカザフスタンの東側まで達し、そして遂に南はイラン高原~中央アジアに割拠するホラズム・シャー朝と接する所まで広がっていたのです。そう、同じく興隆期を迎えて領土を拡大していたホラズムと・・・。
こうして13世紀序盤の中央アジア情勢は、周辺勢力を駆逐して東西へと勢力を急拡大させていたモンゴルと、同じく旧勢力を倒して南北へ進出しつつあったホラズム・シャー朝とが、カスピ海の東に広がる肥沃な地帯で遂にその境を接するという、結構面白い展開となっていたのでした。

(事件)
話は前後しますが、チンギスがまだ金国の遠征中だった1216年にホラズムからチンギスの元に使節が送られ、その後和平と通商の提案が成されてお互い友好的に行こうという話になります。
ところが1218年、チンギスが派遣したホラズムへの通商使節が、途中でホラズムのオトラルという国境付近の太守に襲われて殺されるという事件が起こります。一旦は抗議の使者を送ったモンゴル側ですが、この使者も途中で殺されたり侮辱を受けるなどして帰ってきます。
当然ながらこれに激怒したチンギスは、直ちに大遠征軍を編成して報復に出たのでした。
この時、遠征軍の先鋒を命じたジュチに対して、井上靖は父チンギスと長子ジュチとの会話をこう表現しています。

『若きモンゴルの狼よ、、
 汝は余が狼でなくなったとでも言うのか。ホラズムと事を構える時は、
 先鋒の栄を汝に与えよう。余の本隊が汝の屍の上を越えて進軍するために』

ふつう、当初は友好的だったはずの両者の衝突は、欲に駆られたオトラル太守による偶発的な出来事の結果と見る書き方は多いのですが、私は歴史の必然としては両者が中央アジアの覇権を争うのはある種自然な流れだったのかもしれないなぁとも見ています。草原の民に英雄が現れるとちょっと止まらない勢いが付いちゃうのはその後の歴史でも証明していますし。


※さて、前置きで既に3000字以上も費やしてしまいましたが、次回からはいよいよ始まったモンゴルの西域戦について見てみます。ここらでちょっと地図とか表を入れないと自分でも話がわかんなくなってきそうな気配が・・。


おしまい。

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