打倒ローマは一日にして成らず

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キッド再び

久々の書籍紹介は、
シリーズ第6巻となる『海の覇者トマス・キッド』の最新刊を。



海の覇者トマス・キッド第6巻 『ナポレオン艦隊追撃』
ISBN978-4-15-041166-4

原題/Tenacious
著者/ジュリアン・ストックウィン
訳者/大森洋子
発行/早川書房

本国イギリスではもうシリーズ第9巻が執筆中という時期に来ているものの、
ハヤカワ文庫の翻訳版は前巻で打ち切りとなる可能性が高かっただけに、
これは正直良い意味で予想を裏切られました。
うん、素直に嬉しい。

さて、前巻までに一介の水兵から士官である5等海尉にまで出世してきた主人公のトマス・キッドの物語は、これまでキッドの成長と冒険的なエピソードを主体に描かれていましたが、ここで初めて大きな海戦を体験する事となります。
それも、イングランド海軍史上の大海戦に。
あー、明日から大海戦の大航海時代Onlineに丁度いい話な気もします。
ではちょっとあらすじだけ・・。


1797末~1798年初頭、
北米で活動していたキッドの乗る戦列艦テネイシャス号は、
新たな命令を受けて大西洋を東に横断し、ジブラルタル海峡に向かいます。
そこには、他にも地中海・スペイン方面など各地に展開していたイギリス艦隊が終結しつつありました。
更に、当時イギリスの青色艦隊少将だったホレイショ・ネルソン提督が合流します。
そう、キッドはこの巻で、
既に頭角を現しつつあったネルソン提督率いる艦隊の一員となり、
地中海で活動する事になったのでした。

1798年当時、
地中海の情勢は緊迫度を増していました。
先年既にイタリア侵攻を成功させた気鋭の将軍ナポレオンは、
パリに凱旋したのち新たな目標を定め、
南フランスの軍港トゥーロンに大艦隊と数万の陸軍を集結させていたのです。

そして5月19日、ナポレオンはトゥーロンを出撃します。
その行き先はどこか?
ネルソン率いるイギリス艦隊による索敵・追撃が始まります。
行き先不明なフランス艦隊を追うなか、そこでキッドはある重要な情報を入手します。
地中海を往復するくらいの索敵行動の結果、遂にネルソンはナイル河口に停泊するフランス艦隊を発見し、キッドの生涯初となる海戦がはじまったのでした。
はい、この先は本書を読みましょうねー。



(さて史実では、、)
1798年8月1日、
ナイルの海戦(アブキール湾の海戦)が火蓋を切ります。
陸沿いに縦隊で展開していたフランス艦隊(戦列艦13・フリゲート艦4)に対し、
ネルソン率いるイギリス艦隊(戦列艦14)は、オリオン号・テセウス号・ゴリアテ号など5隻を陸地とフランス艦隊の間に割り込むように突入させ、フランス艦を挟撃すると共に陸地からの砲撃を封じるという作戦に出ます。
縦隊を取っていたフランス艦隊は、左右からの砲撃を先頭から順番に受けて1隻づつ撃破されてしまいます。この結果、フランス艦隊は旗艦ロリエン号(124門戦列艦)を始め5隻が炎上又は撃沈され、更に戦列艦9隻・フリゲート1隻が拿捕され壊滅します。対するイギリス側の目立つ損害は浅瀬で座礁したカロードン号の1隻のみという史上稀に見る圧勝となりました。
この時代の海戦はほとんど決着がつかなかった事を考えると、
ちょっと当時の衝撃は計り知れないものがありますね。
そしてフランスの地中海艦隊がほぼ壊滅した結果イギリスは地中海の制海権を取り戻し、アレクサンドリアに上陸していたナポレオン率いる数万のフランス陸軍はエジプトで立往生する事になったのでした。そしてこの後、第二次対仏大同盟が実現します。たった1回の海戦が戦局全体にドラスティックな影響を与えたという点では、このナイルの海戦は非常に特筆するものがあり、この7年後に起きるトラファルガル海戦よりも影響度は大きかったかもしれませんね。

追記)
そういえば、本書がイギリスで発行された2005年はトラファルガル海戦の200周年記念にあたり、
著者ジュリアン・ストックウィン氏は巻頭の言葉を
『ネルソンを措いてほかにはおらず』  ~セント・ヴィンセント卿~
で書き起こし、巻末では 『本書をサー・ホレイショ・ネルソンに捧げる』 と書き残しています。


おしまい。

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明日は大海戦!

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  1. 2008/05/03(土) 10:36:20|
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