打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

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草原の興亡 その28

カタラウヌムの戦い 前編


西暦434年、新たにフン族の王として跡を継いだのは、前王の甥に当たる兄弟、
ブレダとアッティラでした。まだ20代そこそこだった二人は、西をアッティラ・東はブレダが担当する形で共同統治を始めます。しかし444年頃には兄ブレダが亡くなり、アッティラがハンガリーからカスピ海に達する広大な地域に王として立ちます。こうして王となったアッティラは非常に攻撃的な対外政策を取ります。444~446年、アッティラはドナウ川を越えてローマの軍団基地があったベオグラードを占領するやそのまま東に向かい、コンスタンティノープルの近郊100km付近にまで侵攻します。そしてこれまで毎年一定の金額だったローマからの同盟料に対して大幅な増額を要求したのでした。この要求に東ローマは一旦は反攻したものの、結局アッティラ配下の騎兵隊に簡単に破れ、毎年の支払いのほか賠償金の支払いにも従うなど完全に屈します。この時の東ローマの賠償金が6000リブレ(金塊2250kg)、更に年次の同盟料が金2100リブレ(約790kg)と言う莫大なものでした。

その後、東ローマで新皇帝マルキアヌスが即位して軍の強化に着手し、フン族に対して支払い協定の破棄を伝えると、アッティラは一転して西ローマへの野心を露わにしてきます。この背景には西ローマ皇帝の姉ホノリアがアッティラに対して指輪と共に手紙を送り、『自分と結婚すれば西ローマの半分を得るだろう』と伝えたという事もありますが、とにかくアッティラは軍の本拠地をドナウ川流域からライン川流域へ移したのでした。
この間、西ローマの軍司令官アエティウスや皇帝ヴァレンティニアヌスは協議の上この申し出を否定したものの、既にアッティラは止まろうとしませんでした。
そして451年、遂にアッティラはライン川を越えます。
ここでまたちょっと参考図を。


ヨーロッパ地図_5世紀前半02
(446~451年の西ヨーロッパ情勢 800×584ピクセル)

この時アッティラ率いるフン族と共にフランス北部を荒らし回った者達の中には、東ゴート族・ブルグンド族・フランク族などゲルマン系の有力部族からの参加者も含まれていました。こうしてローマ領内へ侵入したフン族連合軍は、ライン川沿いの軍団基地があったストラスブール・ウォルムス・マインツ・ケルンを次々と攻略したあとだいたい3つの集団に分かれます。アッティラ率いる本隊はフランス中部のトリアー・メッツ・レイム・パリと西に進んでオルレアンを目指します。残りの2部隊はフランス北部のアミアンを経てオルレアンに向かった部隊とフランス中南部からオルレアンを目指した部隊だったようです。総兵力はおよそ10万。遊牧民の場合は多くが家族も共に連れての移動ですから、総勢では30~50万近い人数になっていたと思われます。

その後、フン族連合軍はロアーヌ川中流の主要都市オルレアン付近を目指して集結する動きを見せ、先に到着したアッティラの本隊がこの町を包囲しに掛かります。しかしこのオルレアンの町、1000年後の百年戦争では地形を利用してほとんど要塞化され、イングランド勢が包囲しても落ちなかった要衝です。古代においても防備は堅く、短期間でのオルレアン攻略を諦めたアッティラはローマ軍の接近を知ると東に引き返しつつ、残る部隊へ本隊への合流を命じます。

一方これを迎え撃ったのは、ローマの将軍アエティウス。
若い頃にはフン族へ人質に出されていた経歴を持ち、たびたびフン族傭兵を使ってゲルマン系部族からの侵略を撃退していた名将でした。これに、同盟関係にあった西ゴート王国のテオドリック王、かつてフン族によってカスピ海北部から追われてきたアラン族・そしてフランク族の指導者メロヴィクなども参加します。こうして防衛体制を整えたローマ連合軍、オルレアンにフン族の大軍が集結しているとの報を受けるとこれを追尾しに掛かったのでした。

両者が遭遇したのは、パリの東150kmほどの地点にあるカタラウヌム(現シャロン・アン・シャンパーニュ市)近郊の丘陵地帯。ローマ軍との戦闘が避けられないと知ったアッティラは先にここで陣を敷き、アエティウスを迎え撃つ体勢を整えます。
これが、後世カタラウヌムの戦い(またはシャロンの戦い)と呼ばれる事になる、
東方勢力のフン族と西方世界のローマとの決戦の場となったのでした。

次回はこの戦いの経過を追ってみます。



おしまい。


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  1. 2008/10/01(水) 23:33:15|
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