打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

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打倒ローマへの道 第4日目

カルタゴの軍司令官と政治家


(問題点② 『カルタゴ本国の支援不足&現場への無理解』 への考察)

カルタゴの軍制度でローマと大きな違いというと、①傭兵制、②政治と軍事の責任者の分離 が特にあげられます。これはマゴ家が支配していたBC5世紀頃に徴兵制・政軍一致から徐々に切り替わって行ったようです。

傭兵制を採ったカルタゴの軍制度は、一方では現場の最高司令官に最終的な権限がない不自由な立場だったようです。(現代で言うシビリアンコントロールは文民が最高司令官を兼ねるのでまた少し違う) また特に支配層である貴族政治家たちは要求が厳しく、戦闘に敗れれば極刑を受けることもしばしばでした。また現場の将軍たちは戦闘での結果を百人会という司法組織の元に逐一報告の義務を負っていました。こういう状況で現場の将軍達がやる気をなくさないかと気の毒になるのですが、結構彼らは本国に忠誠を示し、反乱を企てることは稀だった様です。

カルタゴ人は生来が商人ですから、こうやって政治と軍事は切り離して市民にも徴兵の義務が無いのは、経済活動に注力すると言う点で非常に効率的ではありますが、一方で決定的な問題がありました。 
いうなれば 『戦争における嗅覚』 でしょうか。
これは政治のトップになる人間が軍事を経験する機会が乏しいという点が大きいかと思われますが、カルタゴで代々軍事をつかさどっていたのは主にマゴ家やバルカ家で、ハンノ家の者は政治指導者であることが多く、時々軍の司令官になる事もありますがあまりいい結果を出していません。
一方ローマでは(帝政前半まで)、元老院に名を連ねる様な貴族は若年の頃から軍事と政治の双方でバランスよくキャリアを積んでゆき、最終的に執政官(兼最高司令官)や属州総督になってゆきました。
スペシャリストかゼネラリストかの分類に留まらず、現場をあまり知らないで政治のトップになるのは問題があるようで、私はポエニ戦争の行方にも大きな影響があったと見ています。

西地中海02
                   (第二次ポエニ戦争関係図)

例えば
①戦闘と戦争の違いや変化への認識 

・・・シチリアの局地戦から始まったポエニ戦争が、次第に国対国の争覇戦に変化していくのを認識して、『戦争』 に対して国の総力(商活動・生産から人的配置まで)を挙げられていない。


②勝負所への対応


・・・第二次ポエニ戦争では何度か勝負所と云えそうな機会がありました。
BC216年8月~カンネーの戦い直後の1年
(更に南イタリアの主要都市・カプアとシラクサが寝返り、マケドニアと同盟する)

BC213年 南部の主要都市で最重要港ターラントを奪取した後

(補給・増援・造船を行える軍港の存在は大きい)

BC213~211年 マルケルスによるシラクサ攻略戦
 
(ローマがようやく攻勢に出てくる)

このような時点でイタリアやシチリアに大規模な増援・補給や別働隊の編成等を行っていれば相当に結果が違うと思いますので、IF条件設定の上では重要なポイントです。(本気でやるかやらないかが問題で、実行するために必要な制海権の確保や資金資材の調達等は二次的な条件といえます)



だけど史実の結果として、中途半端な海軍・補給隊・主戦場以外への増援などはありますが、どう見ても本気(全力)で支援しているとは思えません。 一方でハンノ家はこの時期北アフリカでの開発事業に取り組んでいた様で、実際に成果も上がっていたようです。しかし、国と国が覇権を争っているときに果実の苗を植えても、木が成長し収穫できるのが敗戦後では意味がありません。またあまり考えたくはありませんが、「ハンニバルの成功を懸念して戦力を出し惜しみ」と言うことであればもっと劣悪です。

以前も書いたのですが、私は歴史においてトップの人間は結果でしか評価できないと思っています。一方で部下の人間は、トップの結果を支援する責任があります。 
ではトップが明らかに間違えていて、部下の言うことも聞かない時、
その部下の人間はどう行動すればよいでしょうか?
これは結構難しい問題ですが、

極端な話ですが、例えば
『バルカ家が本国の政権を掌握したら・・・』 こう考えた人はいないでしょうか?

あなたは
ラインハルト・フォン・ローエングラムを支持しますか?
ヤン・ウェンリーを支持しますか?
そんな感じです。
(そういう私はここまで書いておいてヤン派だったりしますが。・・・ルビンスキーってのもアリか?)



おしまい。


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  1. 2006/06/22(木) 22:13:14|
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コメント

前回のコメントとかぶるんだけど、ハンニバルの性格的問題は、
1、ローマを徹底的に滅ぼす。
2、劣悪なカルタゴ政府への異常な忠誠
もし、2がなければ、戦争を起こさずにスペインでバルカ家の独立政府ができていたかもしれないなあ。
クーデター万歳。
そのクーデターにローマを協力または静観させれば、まず独立はなったとおもう。
こうなるとIFをかたれなくなってしまうけど・・。
  1. 2006/06/23(金) 10:09:52 |
  2. URL |
  3. めけ #-
  4. [ 編集]

この国の人のメンタリティはホント分からないです。
高潔なのか単純なのか、宗教なのか・・・責任と権限と実力が全然バランス取れていませんから、余計そう思うのかもしれません。
  1. 2006/06/23(金) 21:46:59 |
  2. URL |
  3. ハミルカル #-
  4. [ 編集]

第二次ポエニ戦争はハンニバル戦争というくらいハンニバルが中心となる戦争です。スペインを支配するバルカ家の力は大きくこの戦争実質的にローマとハンニバルの戦争です。
カルタゴはローマとの戦争を望んでおらず、ハンニバルが戦争を始めました。この状況でカルタゴにとってもっとも望ましいのはハンニバルとローマが相打ちになることです。ハンニバルが勝ってしまえばカルタゴはハンニバルに独裁されてしまうからです。
カルタゴは通商と農業の盛んな国家ですがローマとの戦争はカルタゴの大規模農園主にとって何の利益もありません。
だから上でハンノ家を無能な上司としていますが、上司でもなんでもなく潜在的な敵なので支援が薄いのも当然なのです。
だから対ローマ戦をカルタゴ総力で行なうにはハンニバルはローマではなくカルタゴを攻略し完全支配下においたあと出なければ不可能です。
  1. 2006/12/03(日) 17:37:24 |
  2. URL |
  3. 春樹 #-
  4. [ 編集]

春樹さん>>
初めまして、長文コメントありがとうございます。
(ちょっと頂いたコメントの最後を抜粋)
>対ローマ戦をカルタゴ総力で行なうにはハンニバルはローマではなくカルタゴを攻略し完全支配下においたあと出なければ不可能です。

まあ、恐らくそうしないと総力投入するのは無理だと思いますね^^
私もそういう結論で最後の一文書いています。。。

ところでこのシリーズ、そもそも『打倒』つまりローマと戦うことを前提に話を進めていますが(戦った上で有利な条件で講和できるかってのもまだ検討してない)、そもそも戦う必要があったのかっていう、政略的な部分の検討も本来必要です。
そしてこのシリーズでは、ハンニバルが健在で、ローマがまだ成長途上のうちに叩かないとチャンスは無いと言う前提でそこをすっ飛ばしています。この部分にはまた、何もしなかったらローマの方が強引に武力に訴えてくる可能性が高いと言う予想も含んでいます。

前提の話に戻りますと、ここでお互い平和に共存できるなら、カルタゴ本国は商業と農業生産に、ハンニバルはイベリアの開発に精を出していればいいと思います。恐らくそのままならカルタゴ全体の経済&生産力はローマのそれを圧倒してゆく可能性は高いと思っていますから。(でも圧倒されだしたらいつか軍事に訴えるだろうなあ)
また政治的に本国とバルカ家が反目していてもそれによって国や民族ごと消滅することはないでしょう。精々どちらかが粛清され、国が荒れ・混乱するくらいのところです。
ただ、どちらにせよローマとカルタゴは将来戦う必要というのはいずれにせよ出て来るとは思います。それが5年後なのか100年後なのか、またその時両国以外はどうなのかといった点で中期・長期的な政略も当然違うでしょう。
今後書き進める際には、外部と内部双方の情勢と要因を絡めて行くと掘り下げられると思いますが、どうもそこまでまとめよう!という気になってないです。
(真面目にこのエントリー書くと恐ろしくパワーが要ります)
それではまたコメントお待ちしてますねー。
  1. 2006/12/03(日) 22:34:25 |
  2. URL |
  3. ハミルカル #-
  4. [ 編集]

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