打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

エンリケ物語 その11

発見と収奪と


1441年にヌーノ・トリスタンがブランコ岬まで到達し、西サハラで多数の奴隷を獲得した事は、エンリケだけでなくペドロなど他の王族、そしてその匂いを嗅ぎつけた大都市の商人層も注目し始めます。
『探検はカネを生む』
この年以降、西アフリカ事業は一気に加速します。
1442年には再びゴンサルヴェスが派遣されて10人程の奴隷と少量の金を手に入れ帰還。
更にペドロ配下のシントラとディアスが派遣されてブランコ岬一帯を探索します。


アルギン建設
続く1443年、帰還したディアスの報告によりブランコ岬の南に絶好の停泊地が広がっていることを知ったエンリケは、トリスタンにキャラベル船団を編成させてここへ送り出します。到着したトリスタンの船団は、ブランコ岬の南で天然の良港と豊富な水・果物が取れる島を発見し、現地で拠点施設を建設します。
これが実は現在のアルギン島でした。
ポルトガルにとっては最初の西アフリカ基地・交易所となるアルギンの設置は、西アフリカの現地住民から買い入れた金を扱う商館として、また重要交易品である奴隷を獲得する前線基地として16世紀まで重要な役割を担います。そしてここを足掛かりとした探検事業は遂に内陸、そしてギニアへ足を踏み入れる事となります。現在DOL世界のアルギンでポルトガル語が使えるのはこうした背景からですが、経緯を考えると領地でもいいんじゃないかとも思いますね。

翌1444年、エンリケの家臣ランサロテは6隻もの大規模なキャラベル船団を組んでアルギンを訪れ、ここを拠点としてなんと240人近い奴隷を入手して(表現的にこれでいいのか段々悩むんだけど・・・)帰国します。この時の売り上げは主君エンリケの領地から上がる収穫高とほぼ同額の94万レアル(小麦にして2000トン以上の金額)を上げたといいますから莫大なものでした。


ヴェルデ到達
同じ1444年、ペドロの家臣ディニス・ディアスがヴェルデ岬を越え、更に帰還途中で沖合いのヴェルデ諸島の東部にあるパルマ島を発見します。ポルトガルはいよいよ西アフリカの西端に到達したのでした。
このディアスは後にアフリカ南端を発見するバルトロメウ・ディアスの父に当たる人物。ディニスの父の代からポルトガル王家の直臣となってディニスも幼少の頃から王室の従者として育てられたわけですが、奇しくも親子3代でアフリカ西端と南端を発見する事になるのですね。

そしてヴェルデ岬の到達はポルトガルに新たな世界を提示します。
サハラ砂漠はこの先で途切れ、そこから南東に続く海岸では北・西アフリカと全く違う民族が住んでいたのです。そう、漆黒の肌を持つ黒人の世界が・・・。アズララのギネー発見征服誌でいうギネーとはつまり『黒人の国』ギニアの事ですが、ここから東に伸びるギニア湾までの地方は正にヨーロッパにとって宝の山でした。
1444~1445年に送られたキャラベル船団の数は分かっているだけでも42隻。
これは一年間にリスボンに寄港する商船の1割近い数字に相当します。既にそれだけのキャラベルが造船され、西アフリカに送られていたというのですから、商人層まで参加する一大事業に育ちつつあった事が伺えます。


アフリカ図1444年


収奪から交易へ
また、当初は一方的な収奪・誘拐など攻撃的な姿勢で臨んだポルトガル人ですが、出資者・後援者である摂政のペドロはさすがにグローバルな視点を持っており、平和的な態度で交易する事が結局は発展性がある事を早い段階で見抜いていました。1446年以降のポルトガル船団は次第にマリなど現地の黒人国家の隊商と接触を始めますが、その交易はだんだんと平和的な方向で軌道に乗り、莫大な収益を上げ始めます。(平和的に奴隷を買い取ると言うのはどうなんだって話もあるけど・・・)
特に、後で記述する予定ですが金交易はポルトガルの富の源泉となります。
この少し後でポルトガル王室が金貨を発行してくる事が何よりの証拠でしょう。


こんな感じで、1440年代の時点でサハラ砂漠の海岸線を越えたポルトガルの探検は収益を上げる有望事業として実を結びつつありました。しかし、その一方でポルトガルの国内では次第に不穏な空気が充満しつつあったのです。エンリケやペドロのもとで新たな騎士階級や商人層が着実に成功しつつある中、急速に進行する商品経済・インフレに危機感を感じていた旧来の土地領主・貴族層は反感を募らせていたのですから。そしてそれは、ある人物のもとに糾合され、次第にポルトガル王家にとって無視できない権力闘争となって火を噴くことになります。

次回、意外な人物が主役となります。
少なくともポルトガルの人なら見逃せないっ!




おしまい。


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  1. 2008/11/21(金) 07:33:02|
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