打倒ローマは一日にして成らず

大航海時代Onlineでカルタゴ復興に燃える元将軍の記録。

次期拡張パックの予測-3

船の予想

気の早い予測記事もこれが三回目。最後は船について取り上げてみます。
1回で終える予定が長くなったので中国編と日本編で分割し、今日明日で上げてゆきますね。
東アジア地域がこれまで実装されてきた東南アジアや南米と大きく異なるのは、DOLのプレイヤーに提供できるだけの独自の造船技術を持っている点。
ヨーロッパのキャラベル・キャラック・ガレオンの系統や、インド・アラブのダウ・サム・ジーベックに続く第三軸の造船体系となりますが、前二者はDOLの開始時点で既に登場していますから、実に5年目にして新しい体系の新型船群が出てくることになります。では、過去のデータも参考にしつつ、独自予想も交えて見てゆきましょう。


【中国エリア】
えー、小型ジャンク、ジャンク、大型ジャンク、以上。

・・・。

だと話が進まないのでもうちょっと分類しよう・・・。
ほんとにこれで来たら笑う他ないけどw
でも確かにジャンク船は基本構造そのままに小型のボートから外洋に出る大型の物まで作ってるのであながち間違いではなかったりします。三国志シリーズをやった事のある人なら楼船・闘艦・艨衝・走舸といった船種には聞き覚えあるでしょう。あれも基本的にはジャンクの一種と考えて良さそうで、この分類は明代にも使われていますからここでも出てくるかもしれません。


(ジャンク船の特徴と船種)
ジャンクに付いては外国の文献でいくつか残っています。
まず、マルコ・ポーロの東方見聞録から引用。

①船体の材質は松かモミの木で甲板は中型が一層・大型が二層船体。
②船体は12~60の隔壁に区切られて浸水に備える構造。
③船底は竜骨はありますが平底。
④マストは3本+補助マストが1~2本、更に4人櫂を装備。
⑤帆は横帆の一種で、帆桁の材質が竹+添え木。帆は粗い木綿製。

船体と帆がかなり特徴的ですね。
マルコ・ポーロが乗ったのはイル・ハン国へ向かった時の超大型船ですから、かなり優れた技術が導入された13~14世紀当時としては最新鋭のジャンクだったでしょう。いっぽう、イブン・バトゥータは、『三大陸周遊記』の中でカリカットに入港して来たジャンク船隊をこう記述しています。

1)小型ジャンク=カカム船
2)中型ジャンク=ザウ船
3)大型ジャンク=ジャンク船

このうち最大のものは4層甲板・1000人乗りという巨大船だったといいますから、彼が生きていた14世紀中盤の船としてはヨーロッパの船と比べてもとんでもない規模だったと言えます。更に15世紀初頭の鄭和の艦隊で作られた超大型ジャンクは人類史上最大の木造船だったとも伝えられていますので、中国の造船技術はこの頃までは世界一だったと言っても言い過ぎではないと思います。そして規模についても。
1420年代、ヨーロッパでエンリケ航海王子がバルシャ船やバリネル船での西アフリカ探検航海を編成し始めていた同じ頃、鄭和の艦隊は数万人の人員を持って中国からインド洋を渡り、既に東アフリカや紅海まで遠征してモザンビーク辺りまで到達していたのですから、世界全体で見たらヨーロッパ人は完全に後発組だったのです。資金難もあったでしょうがこの後でもし明が鎖国政策を取らなかったら、中国艦隊は喜望峰を回って西アフリカでエンリケの艦隊に接触していたかも、なんて想像するのはちょっと楽しいですね。
さて、ちょっと脱線しましたがこのジャンクも17~18世紀頃になると大型・重武装化した海賊ジャンクが登場してきます。

4)中型海賊ジャンク=ハイ・チュアン(砲12~25門・150~200名)
5)大型海賊ジャンク=ヤン・チュアン(砲20~30門・300~400名)
6)  〃       =後期型ヤン・チュアン(砲60~64門に改装)

18~19世紀に登場してくる後期型の大型海賊ジャンクだと、砲門数だけならガレオンあたりと互角にまで改装されてきます。これがDOLだと60門標準だったら改造で90門まで行きますから、砲スロット数次第ではなかなか侮れませんよね。大砲そのものは小型だったでしょうが、18~19世紀の海賊は武装されたジャンクを数百隻単位で有するまでに組織が巨大化してきますからちょっと手が付けられないまでになっています。そんな彼らも清代末期に進出して来たフランス・イギリスの艦隊にはボコボコにされてしまいますが、戦列艦が出ているならこうした18~19世紀のジャンクが出ても不思議じゃありません。


(考察)
ただまあ、これらの構造だとジャンクの弱点は明らか。
まず、平底船ということで対波性能の低さ。どうしても波を被ったり大砲を撃った時の船の復原性には若干の不安があると思います。平底船はジーベックも同じですが、大型ジャンク以外はあまり外洋向きとは言えませんね。(ジーベックも基本的には地中海の船)ただし竜骨と隔壁を持つ構造から、剛性・耐久性はそれなりに高かった気がします。
次に横帆船で補助マストも横帆の帆装のため、逆風には全く不向きな船と言う点。
基本的にインド洋まで行く場合は季節風で航行するため切り上がりの性能はほとんど求められなかったのでしょう。近海はオールを装備してますからまだしもこれではちょっとつらいw
意外に優れてる点は船体構造で、隔壁で区切られてる為に浸水からの沈没にはある程度耐えられるかなと思うところ、それから平底なので波の低い場所では旋回性能が結構高かったんじゃないかなと思う所。
これらをDOLでのスペックに当てはめると、横帆・旋回・耐久が高く、縦帆・対波・装甲が低め、そしてちょっとだけ漕力が付くってイメージに。一定の帆走性能と対波性能を持ちつつ漕力40~60程度ある複合船って出てないので面白いかと。


※次回は日本編、もう書けてるので明日上げます。


おしまい。

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テーマ:大航海時代Online - ジャンル:オンラインゲーム

  1. 2009/04/12(日) 08:06:55|
  2. 雑学
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

はじめましてZ鯖で冒険家をしている者です、いつも楽しく拝読しています。
今まで読むだけでしたが本日は少し気になる点があったのでコメントさせていただきました。

ジャンクについてですがジャンクの帆いわゆるジャンク帆は四角に形の帆ではありますが西洋のスクウェアセイルとは違い機能的には縦帆の機能を持ち切り上がり性能に優れた帆とされているようです。
また耐波性についてもインド洋を越えられる程度にはあったと考えれば大型についてはそこそこの耐波性(少なくともガレーのように穴開きまくりという状態にはならない程度)はあると考えられます。
また、オールについてはジーベックは本来帆とオールを両方備えた船ですし、欧州の小型帆船にはオールが装備されているものが多数あったようです。
が、ゲーム内(過去のOFF版を含めて)においてこれらの船からオールはオミットされている(恐らくガレーとの色分けを明確にする為ではないかと思いますが。)とこを考えるとジャンクからもオールはオミットされるのかなと思います。
また、日本では唐船と呼ばれ国内でも造船されていたようですので大型はムリでも小型中型に関しては日本でも造船できるかもしれませんね。

個人的に船の用途としては縦帆版商大ガレオンのような感じになるんじゃないかと考えています。
  1. 2009/04/12(日) 10:13:42 |
  2. URL |
  3. Zの放浪家 #-
  4. [ 編集]

Zの放浪家さん>>
初めまして、長文コメントありがとです。
いくつかご指摘いただいたうち3点について。

まず帆については改めて模型や資料みると、蛇腹のような作りで下の帆桁が細く、索具の引き方しだいで確かにけっこうフレキな動きしそう。指摘するように切り上がり性能はヨーロッパの船よりあるかも知れませんね。けっこう見た目でさくさく書いてるので不適当な点はご容赦を。

ジャンクの対波性については4~5くらいでイメージして記述してます。これだとバルティックガレオンとほぼ同じ数字で、あの船がインド洋や南米で嵐に遭うと3日で15~20人の船員落ちるのでそのくらいには脆弱で難所を航行できるほどの能力はない、そう考えています。

それからジャンクに漕力ついたら云々のところはかなり期待が入ってますね。この時代のヨーロッパや地中海の帆船の多くにオールが装備されてることや過去にジャンクが登場した時にも帆船扱いだったのも存じています。ただ、ジャンク船の装備していた櫂の数は補助的というにはやや多いですし、せっかく新しい造船体系の地域が来るのでそういう今までにない船が出たらいいなと思い、期待を込めて記述しました。

まあ、どういう船が実際に造船可能になるかは登場してからのお楽しみですが、いざ出てみるとやや失望という流れが最近多く、書き手としては今のうちが一番楽しい期間だったりします。ともあれ参考になる意見いただいて感謝。
  1. 2009/04/12(日) 13:58:56 |
  2. URL |
  3. ハミル #-
  4. [ 編集]

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