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ION対Yukon、決戦の夏

ATOM330+IONを入れるメリットはあるのかな?


昨年から何度か取り上げているネットブック/ネットトップ周りのお話。
先週行なわれた台湾の展示会以降、各社でいろいろ新製品・情報出てきていますね。
ここ2~3週間でも、

・ZOTAC製のATOM230/330+ION搭載のマザー+電源セット発売(約3万円)
・ドスパラがATOM330+ION搭載型の小型ノートを発売(価格)
・ユニティーがATOM330+ION搭載の小型ベアボーンを発表(価格3万円弱)
・玄人志向がATOM330+ION搭載のマザー発売予定(約2.2万円)
 ※IONプラットフォーム(ATOMとGeforce9400系GPUを積んだチップセットの組合せ)

など、小型な環境で軽いMMO程度ならソコソコやれる製品の情報が出つつあります。
そして今年後半は、恐らくこうした新世代の構成によるネットブック/ネットトップ(という表現が正しいか疑問だけど)が主力メーカーからも続々と出て来るとも見られている状況。

ところでこれ、実際どういうメリットというか需要を拾い上げるものなのでしょう?
個人的にこのATOMを使った製品群に関しては、
単に新しくて安そうだから良さげ?
という認識だと、買って後悔しかねないと見ているんですよねぇ・・・。


・スペース・電力・発熱・騒音
・演算能力・描画能力
・安定性・拡張性・将来性
・価格

PCの選定基準ではこの辺が挙げられるでしょうか。
ちょっと主要な項目でATOMとIONを見直してみます。


(実はコストパフォーマンス良くないATOM導入)
PCの基本性能を決める部分であるプロセッサの演算能力。
ATOM230/270/330といった製品群と、既存のモバイル向けやデスクトップ向けの普段目にするCPUでは、実は全然違う。
簡略に数値で表現するなら、こう。

ATOM270=13
ATOM330=18
Cerelon(M) =23~26
Cerelon-DUALCORE(D)=30~45
Athlon-X2=40~60
Core2Duo(D)=55~85

つまり2コア・4スレッドで認識されるATOM330ですら、能力的にはデスクトップ用で一番安いCerelon-DUALCOREやアスロン-X2の60%位しかないのですね。更にノートPCで最廉価クラスで使用されるセレロンMに対しても能力的には80%程度。

問題の第一はこの価格対性能面。
確かにATOM系CPUは単体だとそのやたら小さいコア面積からして精々10~20数ドル程度とすごく安いのでしょうが、実際にはCPU単体ではなく基本的にマザーボードとセットで一般売りされます。例えばインテルが出してるATOM330マザーで約8000円。GPUを強化しようと思ってION構成にしたら2万円~ですね。一方デスクトップ用のCPUは単体で5~6000円位から売っており、ここだけの比較だと20~30ドルほど高いのですが、こちらはマザーも単体で買う事ができ、実は安い物だと数千円台から探せます。
となるとCPU+マザーの価格が8K対12~14Kの違いでしかないのに、プロセッサ能力だけで見たら2倍の違いが出てることに。更に、実際にPCを組むにはメモリや記憶デバイスの費用も要る訳で、これも積み上げた結果が数千円の差で能力2倍となったらどっちが価格性能比が高いのでしょう?



(描画性能)
更にこれまでのATOM系CPUの弱点として、これまでもさんざん書きましたが描画性能がマザーボード依存の為恐ろしく貧弱だった事が上げられます。ネットブックではもう3世代前の945系チップしか選択肢がなく、デスクトップ型でみてもPCI-Eスロットを積んでいないためGPUを追加できなかったのですね。で、最初に取り上げたIONプラットフォームの登場やPCI-Eスロットを積んだマザーの発売はこれを大きく改善する事に。しかしその価格が高いこと高いこと!
ZOTAC製マザーの3万円なんてのは、いくら電源付きと言っても消費者を舐めてるとしかいいようがないですし、今日になって情報の出てきた電源なしのものでも2万円くらい。
これだったら省スペース狙ってそこそこのGPU積んだITXマザー(13~15Kくらい)+Pentium-DかアスロンX2-4850e選んで、数千円差で2倍以上の性能狙えたりします。IONプラットフォームのGPU・Geforce9400Mはまあ強力ですが、それくらいならPentium-DCやAthlon-X2などだったらCPUの性能差で上回ると思うんですよね。



(電力と発熱の問題は?)
次に電力面などの諸項目を検討。
モバイルだと連続使用時間に関わってくるので低消費電力のATOMは価値出ますね。
7~8時間駆動を小さいバッテリで実現するには、確かに数Wで動くATOM系CPUは強く、ワットあたりの演算能力ではデスクトップ用CPUを上回る可能性があります。
ただこれ、ノート用CPUとの比較だとその差はかなり縮まるでしょうし、能力的に不足してるので動画再生などいくつかの動作では影響が出てくる事とのトレードオフになってるのは承知の上で使う必要があると思います。まあ、ネットブックってそもそも途上国向けに安く作れる構成を目指して開発されてる部分あるから、そういう割り切り必要なんだけどね。

では、デスクトップ用のPCをATOM系で構成する場合、電力面ではどんな関係があるんでしょう。まず100Vのコンセントから電気を取る以上、バッテリー性能は関係ないですよね。電気料金も、20W程度の差だと24時間回しっぱなしでも1日12円くらいの差しか付きません。稼働率を考えたら実際はその1/5程度がいいとこでしょう。となると、普通のノートPCはもちろんですが、デスクトップ用CPUでもアスロンX2の『e』が付くやつなど低消費電力型のだと料金的にはあんまり差が付かない事に。

となると残るポイントは発熱・騒音・スペース面など。
後述しますが、実は自作的にはどちらもミニITXで作れるのであんまり変わりません。消費電力が少ない事で発熱はATOM+IONのほうが少ないと思いますが、これ意外とこのシステムはCPUよりIONのチップセットのほうが発熱するかも。ヒートシンクもほぼ同じ大きさありますよねw
まあ、消費電力が少ないという事は発熱も少ないので、ATOM+IONだとSSD入れたらファンレスに近い物が作れるかも知れません。ただしメーカーで出して来る、例えばエイサーやレノボの超小型PCだとこれはアドバンテージありますね。これはもう発熱量の少なさ活かして基盤から小さく作れるので、スペース面優先で買いたくなるのも良く分かる。


(構成例)
だいぶ長くなっちゃったけど、これから具体的に比較する仕様を考えて見ます



①ATOM+IONマザー+ケース+電源(のベアボーン)
『ユニティ Valore ION 330』 (予価29,800円)
マザー=(搭載済み)
CPU=ATOM330       (搭載済み)
GPU=Geforce 9400M   (搭載済み)
ケース=195×186×70mm (2.54リットル)
電源 =65W ACアダプタ
合計価格=29,800円






②ITXマザー+デスクトップCPU+ケース+電源(単品買い)
マザー=J&W MINIX-780G-SP128MB (13,980円)
CPU=Athlon-X2 5050e   (2600MHz/TDP45W) (6,238円)
GPU=RADEON-HD3200  (搭載済み)
ケース=190x83x200 mm  (3.15リットル)(9,331円)
電源 =90W ACアダプタ   ※この構成で電源90Wは瞬間的にちょっと厳しいかも
合計価格=29,549円



CPU性能は、ATOM330が1800点、Athlon X2-5050eが5200点
GPU性能は、Geforce9400Mが2000点、RADEON HD3200が1500点くらいです。

この時点で価格的にはほぼ互角で、トータル性能では②のほうが1.5~2倍くらいの能力出すでしょう。
更に②は、ケースと電源をやや大きくして追加で3~4000円掛けてビデオカード買えば、
+5~6000円で弱いと思われるGPU性能が底上げされるのでより差が開きそう。
しかもこれAMD機の方には更に上積み要素が・・・。

というのも台湾での展示会、何もION(Nvidia)だけがトピックだったわけじゃありませんでした。
AMDの方では現行の780G(RADEON-HD3200)と790G(RADEON-HD3300)の中間となる型番のチップセット785Gを発表しており、これに内蔵されているGPUはRADEON-HD4200に更新されます。
これの登場はもう間近になっており、そこからどこかのMBメーカーがミニITX仕様でこれ出してくれば、小型PCでもGPU面でのIONの優位性は一気に怪しい事になる気がしています。
またAMDではYukonプラットフォームでAthlonNEOとRADEON-HD3410の組み合わせも提示していて、既に第一弾がHPからノートブックで発売されていますよね。このAthlonNEOはデュアルコア化する話も見えており、これで一体型のマザーが出れば確実にATOM330+IONと競合する存在となってくるでしょう。



(結論)
自作する場合、絶対的な安さだけ追求するならATOMでいいのでしょうが、
恐らく性能をちょっとでも要求した時点で、
電力・スペース・発熱・騒音面でも価値を見出せないとATOM自作は買う意味がない。
IONもまだ価格面で 『見』 の段階。
極端かもしれませんが、1年近くこのテーマで色々見てきた結論はそうなりました。
逆にファイルサーバー用途とかだと、そもそもIONすらいらないんですよね。

となるとATOM+IONで購買意欲が湧くのは、設計段階で工夫できるメーカー製の完成品。
エイサーのAspire RevoがATOM230から330に更新されたら結構競争力ありそうですよね。
あの筐体の小ささはかなり面白い。


(Aspire Revo)

それ以上の能力欲しかったら、
現行ならAMD780G、夏以降なら785GかYukonプラットフォームが出たら自作する事になるかなー。
と書きつつも、HPかASUSかMSIあたりが上の構成でそのまま何か作ってくる気もしてる今日この頃。

さて、明日はオスマン編の続きを書くとします。



おしまい。


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